夏になり、私の楽しみである登山もハイシーズンを迎えました。週末になると山岳遭難のニュースが流れてきます。特に昨今、富士山に軽装備で登る登山者や日帰りの弾丸登山で無理をして遭難する登山者などが多くなっているというニュースも耳に入ります。そんな中で静岡県や山梨県では、山岳遭難救助の「有料化」を検討するという話も出ているようです。山の遭難において救助の「有料化」は可能なのでしょうか。
実はすでに山岳救助の「一部」を有料化している自治体があります。埼玉県です。同県では、県防災ヘリが出動する場合、一部の危険な山については出動5分ごとに8000円の手数料を被救助者から徴収しています。私が東京都と埼玉県にまたがる雲取山荘に宿泊したとき、山小屋の主人から「倒れるなら埼玉県側を避けてくださいね」と、冗談を言われたのもこれが原因です。通常、民間の救助ヘリを要請すると1時間で40~50万円はすることを考えると、1時間9万6000円の埼玉県はまだ良心的といえるのかもしれませんが、救助の有料化には賛否両論の声があげられています。
有料化に踏み切った埼玉県も県警ヘリと消防ヘリは無償のままです。というのも、県警ヘリは警察法、消防ヘリは消防組織法によって無償が原則とされているからです。条例で自治体が有料化できるのは県防災ヘリに限られます。警察や消防の出動が有料化するには全国的な法改正が必要なのです。
レジャーの事故は山に限らず、川や海、プールなどあらゆる場所で起こりえます。山岳救助の有料化は、将来的にこういったレジャー全般に広がりうる議論なのかもしれません。
夏休みに入り、さまざまなレジャーに出かける方もいることと思われます。登山に限らず、安全を心がけて楽しんでもらえたらなによりです。













